ただいまが似合う「第三の居場所」丸亀拠点誕生!

2018年10月、四国で初めてとなる「第三の居場所」の丸亀拠点がオープンしました。
丸亀拠点の建物は、地元にあった木造のとても素敵な空き家を、ほとんど手を加えること無く利用しています。このような場所を選んだのは、子どもたちに普通の家と同じような感覚で、「ただいま」と帰って来て欲しかったからです。
今は地域の皆さまやスクールソーシャルワーカーさんなどたくさんの方のお力をお借りしながら、拠点を利用する子どもたちの募集を行なっています。少しずつですが子どもの「ただいま」が増えて、前進しています。


地域のみなさまとの交流も
オープンに先立ち、夏休み最後の土曜日に、拠点作りにご尽力いただいた行政の方や関係者、近所の子どもたちも招いて、内覧会を兼ねて「夏休みの遊び大会&バーベキュー」を行いました。総勢40人を超える皆さまにお越しいただき、夏の日差しをいっぱいに浴びて楽しく1日遊びました。建物の前には広い庭と畑があり、縄跳びをしたり、バーベキューに花火、プールで遊んだりするスペースも十分あります。ご参加くださった方からは「親戚の家に遊びに来たみたい!」「私が住みたい!」など、とても親しみやすい場所とご好評いただきました。

生活習慣やライフスキルも身につけます
普通の民家だからこそ、ご飯作りや掃除もお手伝い感覚で一緒に行います。学習支援や食事の提供だけでなく、生きていく力=ライフスキルを獲得するためのワークショップや、ゲームをたくさん取り入れているのが丸亀拠点の特徴です。「子どものためのオトナ塾」では、がまん、けじめ、積極性など自分自身をコントロールする能力や、挨拶やコミュニケーションなど他の人とうまく関わる力を楽しく学びます。子ども目線で社会を見ながらいじめや、勉強についていけない、悪い誘惑や友だち付き合いの難しさなど様々な課題も一緒に考えます。

マナー教室や茶道、英会話などボランティアの先生がたくさんいるのも丸亀拠点の楽しさの一つです。近くの農家や企業でのお仕事体験を通して、学校の先生でもない、親でもない地域の大人との温かい繋がりが、切れ目のない子どもたちへの支援として育まれていくことを大切に関わっています。
無限に広がる未来に向けて
今拠点を利用している子どもたちが、いつか大人になって「いろんな大人に育ててもらったなぁ」と思い出し、また地元に戻ってきたり遊びに来てくれたりするような繋がりを目指しています。今この瞬間だけの支援でなく、無限に広がる未来に向けて、子どもたちが安心して歩み出せるように応援していきます。
第三の居場所 丸亀拠点マネージャー 本西志保

日本財団は、「生きにくさ」を抱える子どもたちに対しての支援活動を、「日本財団子どもサポートプロジェクト」として一元的に取り組んでいます。