2024年度卒業生から寄付者の皆さまへのメッセージ

2025年3月8日(土)に開催された夢の奨学金活動報告会にて、2024年度卒業の奨学生6名から寄付者の皆さまへメッセージが読み上げられましたのでご紹介します。


ご支援・ご寄付いただきました皆さまへ

6期生

このたびは、夢の奨学金をご支援いただき、心より感謝申し上げます。

寄付者の皆さまのおかげで、私はこの4年間、目の前のことに全力で取り組み、数多くの挑戦をし、貴重な経験を積むことができました。新たな環境での学びを通じて、多くの仲間と出会い、支えられながら成長することができました。そして、歴史あるホテルへの就職が決まり、以前から抱いていた「自分のルーツであるタイと日本をつなぐ架け橋になる」という夢に大きく近づくことができました。

この道のりは決して簡単なことではありませんでしたが、皆さまのご支援が私の背中を押してくださったおかげで、諦めずに挑戦し続けることができました。この奨学金は単なる経済的な支えではなく、「夢を応援してくれる人がいる」という安心感と大きな励ましを与えてくれるものでした。

これからも私の夢に近づけるよう、これまでの経験を活かし、国や文化の違いを超えて、一流のホテリエになることを約束します。そして、「どんな生まれや育ちだったとしても努力をすれば必ず未来を変えることができる」ということを、自分自身の歩みをもって証明し続けたいと思います。

改めて、4年間本当にありがとうございました。
引き続き、「夢の奨学金」の活動を見守って頂けますと幸いです。


寄付者の皆さま・支援者の皆さまへ

6期生 岡山私立大学卒業

はじめに、4年間ご支援いただきありがとうございます。
私は、高校3年生の頃「好きなことを仕事にすべきではない」という周囲の言葉や金銭面において不安があり、大学進学を諦めました。しかし、今後のキャリアについて考え直したとき、“好きなことを仕事にできる自分でいたい”“職の選択幅を広げたい”と思い、主に金銭面において不安を感じつつ、大学進学を決意しました。そんな中、友人から夢の奨学金や新就学支援制度を紹介され、社会的養護出身者や金銭面において不安を抱えている子どもたちが学べる制度が増えていることを知りました。同時期には感染症が流行・緊急事態宣言が発令され、人と会えない・話せない・外出できないなど慣れない環境の中で夢の奨学金奨学生のオンライン面接を受けました。そして、夢の奨学金財団様から奨学生と採択していただいたときは、今まで経験したことのないくらいの喜びと安堵と同時に「私で良いのか」と不安もありました。
“出版社で働きたい”“言語の壁をなくしたい”という思いから、国際教養学部への進学を決意し、経営や言語について学びました。入学当初から目標として掲げていた語学留学では、新たな価値観や言葉の通じない辛さを経験しました。留学1週目は自分に対して自信が持てず、言葉を発することができず何度も涙しました。この経験から英語で会話ができた時はとても嬉しく、成功体験が自信に繋がり、英語を話す楽しさや自分の言葉で話せる喜びを感じることができました。また、新たな出会いもたくさんあり、有意義な4年間でした。
改めまして、ご寄付・ご支援いただきありがとうございました。皆さまのご寄付・ご支援があったからこそ、学費や生活面において不安にならず、無事大学を卒業します。今後は本業界への貢献とともに、後輩たちの見本となるよう日々精進してまいります。本当にありがとうございました。


日本財団寄付者にお礼の言葉

8期生

私が2年間動物の専門学校に通えたのは寄付者の皆さまのご支援のおかげです!
私の夢であった動物の専門学校に通い動物について学んだことは今後の自分の財産だと思っております。2年間を振り返ってみて色々な経験をさせていただきました。特に印象に残っているのは野生のイルカを見に行くために小笠原諸島に実習に行った事です!二週間の実習だったのですが毎日が夢を見てるのかと思うくらい充実し今考えてみるとあれは夢だったんじゃないかと思うくらいとても貴重な研修でした。
また三宅島でのダイビングもとても印象に残っています!海の世界はこんなに綺麗で幻想的な世界が広がっているんだと感動を覚え、自分の人生が豊かになりました。寄付者の皆さんも一度でいいのでぜびダイビングをやってみてください!おススメは綺麗な海ですw
進路については私の夢だったイルカの調教師にはなる事はできなかったのですが、
専門学校に通ってまた違う夢を見つけました、それは潜水士です。私の就職先も潜水の会社に内定をいただきこれからの社会人生活がとても楽しみです。
今後は潜水士という仕事を通して世の中に貢献し多くの方に潜水士を知ってもらいたい!
その為には少しでも早く仕事を覚え、経験を積み、潜水の会社を作り会社を大きくして色々な方に潜水士を認知してもらい社員を幸せにしてあげたい!
それが今の自分の夢でもあります。
今まで自分が多くの人に助けてもらったので今度は自分が多くの人を貢献する番だと私は思います!
長くなりましたが寄付者の皆さま本当にご支援感謝しております!良い報告ができるよう日々精進いたします。


奨学金お礼の言葉

8期生

この度は、大学院の2年間分の奨学金をいただき、誠にありがとうございました。おかげさまで、アルバイトに追われることなく、学業に専念することができました。特に私の研究では、まだ学んでいない測定機器や測定原理を使用するため、十分な時間を確保することが不可欠でした。このような環境を提供していただけたことに心から感謝しています。
私の研究テーマは、「イオン液体中で合成したヨウ素—シクロデキストリン錯 体の状態解析」です。簡単に言うと、液体状でヨウ素を安定的に存在させることを目指しています。ヨウ素を溶液中で合成できるようになると、将来的にヨウ素の工業的利用が容易になるという大きな利点があります。しかし、この研究には、ヨウ素が溶液中で合成されてもすぐに結晶化してしまうという問題がありました。そのため、過去の論文を読み、教授や先輩研究者からのアドバイスを受けながら、問題解決に努めました。完全な解決には至りませんでしたが、可能性のある答えを見つけることができました。
また、学業以外ではテニスサークルで活動していました。奨学金のおかげで時間的・経済的な余裕が生まれ、サークル活動に集中することができました。特に、サークル対抗の団体戦ではキャプテンとしてチームを牽引し、優勝を果たすことができました。この経験は大きな達成感をもたらし、とても嬉しく思っています。
奨学金の交流会では、2年間にわたり企画委員を務めることができました。人前での活動を通じて、自信を深めることができました。ありがとうございます。交流会では、他の奨学生や日本財団の方々、沖縄の「第3の居場所」の方々と交流することができ、多様な価値観に触れる貴重な経験となりました。
今後は、研究で使用していたプログラミングのスキルを活かし、IT業界で働くことを決意しています。大学で学んだことを糧に、今後も精進し続けます。また、将来的には、大学進学に困っている人々を支援する一員として社会に貢献できるよう努力していきたいと思っています。
この度は、2年間にわたる奨学金の支援、誠にありがとうございました。


日本財団夢の奨学金に寄付をしてくださった皆さまへ

8期生

私には金銭的かつ心理的な意味で頼れる親や親戚が一切いないという条件下でありながら、大学・大学院の約6年間、生活費・学費の工面に困ることなく、自分のやりたいことや叶えたいことに全力で取り組むことができました。

なぜそんな事ができたのか、その理由のうち大部分占めるのは、寄付者の方々の温かいご厚意があったからだと確信しています。

本日お越しいただいた寄付者の方々からはもちろん、それ以外の寄付者の方々から頂いたご厚意へのお返しとしては、このスピーチだけではあまりにも小さすぎると思います。ですので、夢の奨学金の奨学生を卒業後、次の2つのことに取り組んでいきます。
1つ目は、仕事を通して社会に貢献することです。具体的には、コンサルタントとして、多様な専門性を持った人々を巻き込みながら、様々な企業の課題解決や変革を行っていきます。そして2つ目は、次の世代の若い人たちに、寄付者の方々が私に与えてくださったものと同じような機会を提供できるような人間になることです。この2つを実行することが、寄付者の皆さまへの最大の恩返しであると考えています。

皆さまのご厚意が、私の人生を大きく変えてくださいました。その恩に報いるために、これからも努力を惜しまず邁進してまいります。
改めて、心からの感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。


寄付者の皆さまへ

第9期生 金沢工業大学大学院卒業

この度は、多大なるご支援を賜りました寄付者の皆さまに心から感謝申し上げます。

私は修士2年から日本財団・夢の奨学金の奨学生として活動して参りました。1年と短い期間でしたが生活の余裕ができ、また、夢だった国際学会での発表も行うことができました。高校在学中から考えていたことですが、自分の夢を諦めないこと、そのためにできることを最大限活用し行動することが大学・大学院生活の中で発揮できたと考えています。

私の研究はものづくりであり、人々の生活に密接にかかわっています。この研究を通して人生の知見を得られたこと、多面的な視点から考える力を学びました。この力のおかげで私の第1志望である企業から内定を頂き、また1歩先へ足を進めることができます。

夢の実現には多大なる労力が必須であり、粘り強く耐えなければならない時もあります。また、自分の力ではどうしようもない時もあります。そんな時に夢の奨学金は私の力強い支えとなってくれました。心配なく修学でき、今の私があるのは皆さんからご支援を頂けたからです。重ねて、多大なるご支援・激励をして頂いた寄付者の皆さまへ心から感謝申し上げます。