兵庫県尼崎市に「第三の居場所」が3拠点同時オープン ~その2~

2018年3月、兵庫県尼崎市に「家でも学校でもない第三の居場所」尼崎拠点Aがオープンしました。前回は3拠点のうちの一つ、尼崎拠点Bをご紹介いたしましたが、今回は“尼崎拠点A”をご紹介いたします。
駅前にある秘密基地

尼崎拠点Aは、尼崎市内のとある駅前にある商業施設の一室を借りてスタートしました。
駅前という誰でも知っていて利便性のよい場所であるものの、拠点となった部屋は地元の人も行ったことがない隠れ家的な場所に位置しており、「知る人ぞ知る」面白い場所にあります。この立地を活かし、子どもたちが秘密基地に来たような感覚になる、そんな居場所になればと思っています。
強みを活かした連携
尼崎市では3拠点が同時に開設し、各拠点の運営はそれぞれ別団体が担っています。3団体もあると運営内容にばらつきがでるのではとの意見もありましたが、運営を担う3団体は、これまでも課題を抱えた子どもたちや家庭の支援に携わってきた経験が豊富であり、団体ごとにそれぞれ強みをもっています。それぞれのもつ強みを活かしながら、行政や学校の方々はもちろん、尼崎市で子どもに関わる活動されている方々とも密に連携しながら運営をしていくべく、常に情報共有を図っています。各種イベント、支援者研修、学習支援など、3拠点が今まで培ってきた知識やノウハウを活かしながら、子どもたちが自分で自分の未来を選択し自立できるようサポートしていきたいと考えています。
子どもたちの未来をつくる
3月の開所から約3カ月が経過しました。
拠点を利用している子どもはまだ少なく、運営も手探りな部分が多い状態ですが、引き続き行政や地域、学校などのお力も借りながら、本当にこの居場所を必要としている子どもたちに繋がることができるよう、今後もアウトリーチしていきたいと考えています。
尼崎拠点Aは、子どもたちの心が満たされ、子どもたちがもつ本来の力を発揮できる、そんな居場所を目指しています。そのためには、子どもたちが自分で考える習慣をつけられるプログラムと信頼される支援者の存在が必要不可欠だと考えます。
子どもたちの「今」に寄り添い「未来」をつくる、子どもたちにとっても地域にとっても必要とされる居場所になるよう、これから頑張ってきたいと思います。
第三の居場所 尼崎拠点Aマネージャー 大﨑将弘

日本財団は、「生きにくさ」を抱える子どもたちに対しての支援活動を、「日本財団子どもサポートプロジェクト」として一元的に取り組んでいます。