第4期生の選考中です
夢の奨学金第4期生の選考を進めています。8月に受け付けた172通の応募書類を1カ月に渡って書類選考し、現在、二次選考となる面接を北海道、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡、高知の7カ所で行っています。
大学や専門学校への進学を目指す高校3年生はもちろん、既に進学し自分の力でなんとか学生生活を送っているけれども、経済的余裕が無いためにどうしてもバイト中心の生活にならざるを得ず、もっと学びに集中したいと応募して下さった方や、高校卒業時には進学を諦め就職したものの、本当にしたい仕事は学びが無ければ就くことができない、と一念発起して退職し進学を目指す方など、背景は多岐に渡ります。
少し強張った表情から緊張が窺える応募者の方でも、なぜ進学したいのか、なぜ学びたいのか、その学びをどのように活かしていきたいか、それらの質問へは目を輝かせて意気揚々と答えてくださったことが印象的でした。

夢の奨学金の特長として既卒者も対象とすることと、学部学科を問わないことが挙げられます。様々な事情から高校あるいは中学卒業時に進学しなかったとしても、学びたいと心から思ったその時が、きっとその方にとっての絶好のタイミングなのだと思います。「リスタート」「再チャレンジ」と言葉にすると簡単に聞こえますが、実際はものすごく努力と覚悟を要すること。その背中を後押しさせていただきたいと思っています。
夢の奨学金のもう一つの特長は、在学中にソーシャルワーカーが伴走することです。新たな環境や慣れない生活に心配や不安はつきものです。そんなときはソーシャルワーカーとの定期的な面談でひとつずつ解決し、安心して学びのために時間を使ってもらいたいと考えています。
面接対象者の皆さんには、進学準備や受験準備に忙しい合間に面接会場まで足を運んでいただいたことに心より御礼申し上げます。選考結果は12月初旬に郵送させていただく予定です。
日本財団 公益事業部 国内事業開発チーム 中野裕愛

日本財団は、「生きにくさ」を抱える子どもたちに対しての支援活動を、「日本財団子どもサポートプロジェクト」として一元的に取り組んでいます。