2019年度第3回交流会大分県でアットホームな“運動会”

写真:四人五脚走を練習する様子
期を越えてチームを組み、親睦を深めました

夢の奨学金の2019年度第3回交流会が12月14、15日の両日、大分県豊後大野市で行われました。地方での開催でしたが10人が参加し、体育館を貸し切って体を動かすなど、いつもと異なる趣向で親睦を深めました。卒業を控えた奨学生が進路を報告し、お祝いの言葉を掛けられる場面もありました。

交流会は奨学生の有志が毎回、企画運営しています。これまで東京での開催が続いていましたが、奨学生は全国に散らばって頑張っていることから、東京以外でも交流会を開いてみようと声が上がり、今回は大分県で開くことになりました。アクセスが良い九州、中国地方の奨学生を始め、遠くは北海道の奨学生も参加しました。

通常の交流会と同じく初日はお昼に集合。待ち合わせ場所は、JRの駅です。キャリーバックを引いて、めいめいが駅に降り立ちます。いったん宿泊先に荷物を置き、動きやすい服装に着替えて、体育館へ移動しました。

写真
駅で集合する奨学生ら

初日の交流会スタートです。今回は体を動かしながら親睦を深めるのが大きな目的。それぞれ見慣れないジャージ姿、いつもの交流会とは全く違う体育館という環境です。自然と笑みがこぼれます。チーム分けをして、まずはバスケットボールで対戦しました。ゴールが決まると歓声が上がります。

写真
まずはバスケットボール で対戦

続いて障害物競走です。トラックの途中に置いてあるメッセージを読んで、その指示通りの動きをしてゴールまでの速さを競います。指示はほふく前進やウサギ跳びなど、さまざまです。思わぬ指示にぎこちない動きを見せる奨学生も。それぞれ、笑顔を見せながら、必死に走り切っていました。

写真
トラックの途中で指示を読む奨学生

最後は四人五脚走に挑みました。男女関係なし。足をくくりつけて肩を組み、走る練習をします。始めはなかなか思うようにいきませんが、練習すると息が合ってきました。最後には倒れこむチームもありましたがケガもなく、すべての種目を終えた頃には、それぞれの距離がぐっと縮まった様子でした。

写真:四人五脚走を練習する様子
掛け声も大きく練習に励みました

この日の晩は、宿泊施設の近くにある飲食店で夕食会。地元の食材を使った料理が並び、大分の地域性を、食を通して体験しました。この交流会の企画運営役を務めてくれた奨学生有志の労をねぎらって、彼らに大分の入浴剤をプレゼントするサプライズもありました。

写真:夕食会の様子
体を動かした後の食事は格別

翌日は、宿泊施設の会議室で、朝からそれぞれの近況報告を行いました。この日の近況報告には、直前に到着した奨学生もいました。1期生の男子学生です。現在大学4年生。初日はやむを得ない所用があったものの、卒業前に奨学生仲間と交流できるのはこれが最後となることから、「2日目だけでも」と愛知県から参加しました。

この男子学生は、学校の先生になることを目指し、夢の奨学金を得て、大学に進学しました。これまでも教育実習の様子などを報告していて、奨学生のみんなも夢に向かって頑張る彼を応援していました。今回の近況報告で彼がみんなに伝えたのは、無事に教職の内定を得たニュースでした。

写真
卒業後の進路を笑顔で報告する男子学生

他にも、卒業を控えている奨学生からは嬉しい報告が相次ぎました。3期生の女子学生は春から、夢がかなって助産師さんになる予定を発表。1期生の女子学生も、希望していた福祉関係の仕事が決まったと話しました。会議室はお祝いムードに包まれました。

引き続き奨学生として勉学に励む学生も、4カ国語を勉強していることや、アルバイトを通して社会経験を積んでいることを報告し、互いの頑張りをたたえ合いました。

次回、奨学生が集まる機会は、年度の締めくくりにあたる活動報告会です。3月に東京での開催を予定しています。

日本財団 公益事業部 国内事業開発チーム 笹野綾香

日本財団への寄付 4つの特徴

  1. 寄付金はすべてを支援活動に活用します
  2. 50年以上の助成実績があります
  3. 寄付者の皆さまにきちんと報告します
  4. 税制上の優遇措置が受けられます
日本財団子どもサポートプロジェクトロゴ

日本財団は、「生きにくさ」を抱える子どもたちに対しての支援活動を、「日本財団子どもサポートプロジェクト」として一元的に取り組んでいます。