グローバル・アピール2022オンライン宣言式典~ハンセン病に対するスティグマ(社会的烙印)と差別をなくすために~

ビデオメッセージ

ダマレス・アルヴェス・ブラジル連邦共和国女性・家族・人権大臣, そしてマンシュク・マンダヴィア・インド保健家族福祉大臣, メッセージをお寄せくださりありがとうございます。また、本年のグローバル・アピールにご賛同いただいた世界のフィランソロピー財団の皆さまをはじめ、第17回グローバル・アピール宣言式典にご参加いただいている皆さまに御礼申し上げます。

ハンセン病と病気にまつわる差別のない世界を実現する。これは、40年前のあの日、社会からそして家族から捨てられたハンセン病患者を、亡き父・笹川良一が抱擁し、涙している姿を見た時に心に誓った決意です。以来「現場には問題と答えがある」という哲学のもと、120ヶ国以上に及ぶ世界各国の現場を訪問し活動してきました。

ハンセン病当事者とその家族に対する差別は人権問題です。今や完治する病気となり、薬も世界中無料で配布されているにも関わらず、ハンセン病患者、回復者たちに対する差別は残念ながら今なお続いています。私はこうした人権問題を共に訴えるべく、2006年にグローバル・アピールを開始し、これまで政治やビジネス、宗教といった多くの分野の指導者から賛同を頂いてきました。本年は、多種多様な社会課題に貢献するという崇高な活動に従事しているフィランソロピー財団の皆さんからご賛同を頂いたことに感謝申し上げます。 新型コロナウイルスの世界的な蔓延は、多くの問題を置き去りにしてきました。ハンセン病にまつわる問題もそのひとつです。こうした困難な状況ではありますが、病気が完治した後も差別やスティグマという人権問題を伴う重大な病気が忘れ去られてはなりません。昨年我々は「ハンセン病を忘れない」というスローガンを掲げ、主にオンラインやSNSを中心とした様々な活動を継続してきました。これからは皆さんと共に、フィランソロピー精神に則り、ハンセン病と病気にまつわる差別のない世界の為に共に力をあわせていけることを嬉しく思います。そして、共に千年以上もの長きにわたって人類共通の問題であり続けたハンセン病との闘いに終止符をうとうではありませんか。ありがとうございました。

※本ビデオメッセージは、外部リンクにて視聴できます。