第7回アワ・オーシャン会合
ビデオメッセージ
スランゲル・ウィップスJr・大統領閣下、スティーブ・ヴィクター・農業漁業環境大臣、ジョン・ケリー・アメリカ合衆国気候問題担当大統領特使、お集りの皆さま、そしてパラオの皆さま。コロナの影響下、大変困難な状況において対面でのアワ・オーシャン会合を実現されたウイップス・大統領閣下並びにレメンゲソウ・前大統領閣下の卓越した指導力、そしてパラオの皆さまをはじめとする関係各位の尽力に深く敬意を表します。
人類の公共財産である海は、海洋酸性化や化学物質による汚染、海洋ゴミなど深刻な問題に直面しています。私は海の危機は人類生存の危機であると考えています。従来こうした世界的な海洋問題に対しては大国といわれる国々が中心となり対応をしてきました。しかし今回、海洋環境悪化の影響を真っ先に受ける島嶼国の1つであるパラオが、持続可能なブルー・エコノミーの開発や海のサンクチュアリ構想など素晴らしい提言を世界に発信し、アワ・オーシャン会合の主催という指導的な役割を担っていることは大変意義のあることであり、またパラオの存在が世界に高まっていることを嬉しく思います。
海洋を平和裏にそして秩序正しく活用し、千年先の未来に健全な海を引継いでいく為に、日本財団は引き続き日本と歴史的に兄弟のような固い絆で結ばれてきたパラオの取組みに協力していく所存です。ありがとうございました。