国連海洋会議サイドイベント:太平洋諸国にとってのブルー・エコノミー

於: リスボン

スランゲル・ウィップスJr.大統領閣下、本年4月にパラオで行われた第7回アワ・オーシャン会議が大統領閣下の素晴らしい指導力のもと成功裏に開催されましたことに改めてお祝いを申し上げます。今回パラオは数ある島嶼国を代表して、島嶼国からみた世界の海洋問題について提起し、その存在感が世界的に高まったことを大変嬉しく思います。

パラオは、ブルー・エコノミーの基礎となる海との共存を主張し、その重要性を国際社会に初めて発信した国です。パラオの貢献があったからこそ、地球上の生命を支える「母なる海」の豊かさそして恵みを守り、持続的に海洋を活用していこうという現在の世界的潮流が醸成されたのではないでしょうか。「母なる海」の静かな悲鳴を深刻に受け止め、海洋を守る活動を30年以上にわたり行ってきた日本財団と致しましても、引き続き民間の立場からパラオの取組みに協力をして参ります。

しかし、残念ながらこうした海洋の問題を「人類生存の危機」という次元でとらえている国や企業はまだ少数です。引き続きパラオには、人類共有の財産であると同時に人類生存に関わる「母なる海」を千年先の未来に引き継いでいけるよう、各国の指導者や民間企業そして世界中の人々に対して指導的役割を果たしていただけることを期待しております。ありがとうございました。

※本ビデオメッセージは、日本財団活動紹介YouTube(外部リンク)にて視聴できます。