TICAD8: ササカワ・アフリカ財団 サイドイベント
ジョセファ・サクコ・アフリカ連合農村経済・農業局長、ベス・ダンフォード・アフリカ開発銀行副総裁、ヨハン・スウィネンIFPRI総裁、シリム・ナディ・AFAAS総裁、ルース・オニヤンゴ・ササカワアフリカ財団(SAA)会長、お集りの皆さん。
“One World One Family”。日本財団は、この理念に基づき、政治・宗教・国家・国境を越えた人道支援活動を行っています。1984年にエチオピアに大飢饉が発生しました。亡き父・笹川良一は、「緑の革命」を指導しノーベル平和賞受賞者であったノーマン・ボーローグ博士とジミー・カーター・元大統領と共に、アフリカの農業の担い手である小規模農家へ単に物資を支援するのではなく、自立できるよう食料増産活動を開始しました。農業の発展こそがアフリカの成長に不可欠だと考えています。こうした考えから誕生したのが、ササカワ・アフリカ財団です。そして今も「農家と共に歩む」という合言葉のもと活発な活動を継続してきました。
ササカワ・アフリカ財団が設立されて35年以上経ちましたが、その間アフリカそして世界における農業の在り方も大きく進歩しました。特に「農業普及のデジタル化」などを通じた多面的な農業普及の展開は農業の更なる発展の鍵といえます。例えば「eエクステンション・プラットフォーム」構想がササカワ・アフリカ財団によって推進されておりますが、引続き世界各国の優れた技術を調査・研究し、アフリカの多面的な農業普及の充実の為に活動してほしいと思います。その為にも、今年パートナーシップMOUを締結した国際食糧政策研究所やアフリカン・フォーラム農業アドバイザリーサービスとの具体的な成果を期待しております。
日本財団は、「農家と共に歩む」を理念としたササカワ・アフリカ財団への支援を今後も継続して参ります。是非とも、アフリカの農家の人々の社会的背景を尊重し、多面的な農業普及をデジタル技術などの導入によって推進することで、より豊かなアフリカを実現していこうではありませんか。そして、どんな困難に直面しても我々は”Never Give Up”を合言葉にアフリカの食料事情改善のために懸命に努力していくことをお約束致します。ありがとうございました。
※本ビデオメッセージは、日本財団活動紹介YouTube(外部リンク)にて視聴できます。