WMUアフリカ笹川フェローネットワーキング会議

ビデオメッセージ

フォウエッド・オットーマン・チュニジア海事港湾局CEO、クレオパトラ・ドゥンビラ・ヘンリー・世界海事大学学長、そしてWMUフェローの皆さん。日本が主催するアフリカ開発会議の開催に合わせ、アフリカ地域を中心とした海洋問題について意見を交わし、またフェロー同士の絆を深める機会を設けていただき感謝申し上げます。

日本財団とアフリカの関係は40年近く前に遡り、皆さんの活躍される海洋分野のみならず、農業指導、ハンセン病制圧活動など多岐にわたります。私自身もアフリカ諸国はこれまでに、30ヶ国近く訪問しており、大変親しみを感じているのと同時に、ネバーギブアップの精神でどのような困難をも共に乗り越えてきた仲間であると考えています。

ご承知の通り、人類共有の財産である海は、環境、漁業、エネルギー、海上安全、国際法、など秩序ある管理に向けて国や分野を超えて協力しなければならない課題に直面しています。こうした中、アフリカ各国が管理する広範な海洋の水産資源の保全や持続可能な利用の重要性に鑑み、一致団結して取り組みを始めました。2018年の持続可能なブルー・エコノミーに関する国際会議、2022年の国連海洋会議におけるブルー・エコノミーに関する政策対話、などこれまで欧米が主導してきた海洋の国際会議をアフリカ主催し始めるなど、機運が高まっています。是非とも、WMUのフェローの皆さんには、WMUを通じて学んだ専門性、そして今各々が活躍している現場での経験、そして世界中で活躍するWMUフェローを含む1600名を超える海の専門家である笹川フェローのネットワークを存分に活かして、アフリカの秩序ある海洋管理に貢献して頂きたいと思います。

海洋にまつわる問題は多様であり、短期的には成果が見えづらいですが、長期的な視点に立脚して取り組む必要があります。しかしながら、私がアフリカの皆さんに教えていただいたように、ネバーギブアップの精神で持続可能な海洋を未来へつないで参りましょう。本イベントの成功と、皆さんの更なる活躍を期待しております。ありがとうございました。

※本ビデオメッセージは、日本財団活動紹介YouTube(外部リンク)にて視聴できます。