SILF設立16周年記念式典
タルン・ダース会長、理事の皆さん、ヴィヴェック・ラル・事務局長、SILFでお勤めの皆さん。SILFが創立16年を迎えましたことに心よりお慶び申し上げます。また、先般安倍晋三・元総理が凶弾に斃れるという悲劇がありましたが、インドを挙げて国民の皆さんが弔意を示して下さったことに、日本国民として心より感謝申し上げます。
この3年、新型コロナウイルス蔓延の影響を受け、なかなか思い通りの活動が出来ず、皆さん歯がゆい思いをされていたかと思います。私自身「現場には問題点と答えがある」という信念のもと40年以上ハンセン病との闘いに従事してきた中、コロナ禍で現場訪問が叶わず忸怩たる思いでありました。
しかしながら、先般約3年振りにインドを訪問し、本格的に活動を再開致しました。デリーのSILF事務所を訪問し、ヴィヴェック・事務局長をはじめSILFのスタッフの皆さんと活動の進捗や今後の活動について大変有意義な意見交換をすることが出来たことを嬉しく思います。また、ラーンチ、ハイデラバードの現場も訪問し、回復者の皆さんやSAHIYAの皆さんともお会いしましたし、ハンセン病回復者団体会議や国際ハンセン病学会でも皆さんのご活躍を拝見いたしました。このように、SILFがAPALと共に現場に根差した活動を実施していることを改めて拝見し、ダース会長の強い指導力のもと素晴らしい成果をあげていることに心から敬意を表します。
私の夢はハンセン病回復者が物乞いをせず、自立して生活できる社会を実現することです。その為には、SILFの皆さんが尽力されている、教育支援や職業訓練、啓発活動は欠かすことのできない重要な仕事であります。引続き、ハンセン病のない世界に向けて共に力を合わせて参りましょう。ありがとうございました。
※本ビデオメッセージは、日本財団活動紹介YouTube(外部リンク)にて視聴できます。