日本人のフィリピン移住120周年式典
於: ビデオ・メッセージ
イネス・山之内・マリャリ・フィリピン日系人会連合会会長、お集りの皆さん。日本人のフィリピン移住120周年を記念する式典において皆さんの前でお話しできる機会を頂き感謝致します。
日本とフィリピンの関係は16世紀中頃の交易を通じた交流にまで遡ると言われますが、やはり120年前にダバオに多くの日本人労働者が移り住んだことが1つの転機となったと言えるのではないでしょうか。当時ダバオに入植した人々は地元の人々に暖かく迎えられ、一緒に汗を流し、アバカを中心とした当地の産業振興に力を注ぎました。
途中、日本とフィリピンとの間に不幸な出来事もありました。しかし現在の両国関係は相互の信頼の上に成り立つ、基本的価値を共有する大切な友好国であります。日本財団と致しましても、民間の立場から友好関係の強化を目指し、人材育成、障害者支援、災害支援、そして残留日本人二世戸籍回復といった分野で力を尽くしてまいりました。我々の力不足もあり、全ての取組みで十分な成果を出せたわけではありませんが、引続き両国が未来志向で一層関係を深化できるよう努力して参ります。ここにお集まりの皆さんに於かれましても、引続き両国を繋ぐ重要な架け橋となっていただければ幸いです。ありがとうございました。