ベトナムにおけるインクルーシブ教育事業開始式典
グエン・ティ・キム・チー・教育訓練副大臣、山田滝雄・駐ベトナム日本国大使、チャールズ・ノース・Global Partnership for Education副最高経営責任者、レ・ティ・タイン・フォン・Save the Children Vietnam代表、お集りの皆さん。本日、インクルーシブ教育を皆さんと共に推進していく本事業を開始できることを嬉しく思います。
One World One Family。世界を1つの家族と捉え、政治、思想、宗教、人種、国境を越えた支援活動を通じてインクルーシブ社会を実現していくことが日本財団の基本理念であります。貴国においても、これまで30年以上にわたり、保健衛生、人材育成、障害者支援、等幅広い分野で3000万ドルを超える支援を行って参りました。中でも、国の将来の発展を担う子どもたちへの教育の一層の拡充は我々の最も力を入れている活動の1つであります。
貴国政府におかれては、数多くの民族との調和を進めるのみならず、都市部と地方の格差の是正や障害をもつ子どもたちへの支援など、インクルーシブな社会の実現に向けて素晴らしい努力を続けております。今回は、ともすると困難な状況に陥りやすい、少数民族の子どもと障害を持つ子どもたちが質の高い教育を享受できるよう教育環境の整備に力を入れており、その活動に協力できることを嬉しく思います。明日は本事業を実施している学校を2校訪問する機会をいただいております。私には「現場には問題点と答えがある」という行動哲学があり、現場を見ることで更なる改善点を見出し、本事業がベトナムにおけるインクルーシブ教育のモデルとなるよう活動して参ります。
本日チー・教育訓練副大臣がご公務ご多忙の中本式典にご臨席下さったことに改めて感謝を申し上げます。大臣がご出席下さったことは本事業に対する貴国政府の強い期待の表れと理解しております。引続き教育訓練省のご指導のもと、国際的な教育支援に実績のあるGPEとSCと協力しながら、3年後には教育訓練省が自信をもってこのモデルを全国に拡げていただけるよう、我々としても覚悟を持って取り組んで参ります。ありがとうございました。