大阪大学 感染症総合教育研究拠点整備事業 竣工式典を開催基礎研究と異分野融合研究を重視した最先端の感染症研究拠点を目指して

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「大阪大学・日本財団 感染症センター」の竣工式典の様子

2025年3月24日(月)、大阪大学吹田キャンパスにて「大阪大学・日本財団 感染症センター」の竣工式典が開催されました。2021年から日本財団と大阪大学が共同で進めてきた「日本財団・大阪大学 感染症対策プロジェクト」の一環として建設された本センターは、世界的建築家・安藤忠雄氏による「宇宙船地球号」というデザインコンセプトのもと、地上10階建ての国内最大規模の感染症研究施設として完成しました。

式典には、大阪大学総長の西尾章治郎氏、全国モーターボート競走施行者協議会代表理事であり東京都府中市長の高野律雄氏、安藤忠雄氏をはじめ、文部科学省関係者など約100名が出席しました。また、式典に先立ち、メディア向けに建物内覧会も開催され、本センターで教育・研究を展開する大阪大学感染症総合教育研究拠点(CiDER)の紹介も行われました。

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大阪大学・日本財団 感染症センターの外観
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大阪大学・日本財団 感染症センターの上空からの写真

大阪大学・日本財団 感染症センターの特徴

デザインコンセプト 「宇宙船地球号」をイメージした楕円状の建築で、アルミの鋳物ルーバーを採用した未来感のあるデザイン
環境配慮 日射遮蔽、高効率設備機器の採用、CO2濃度制御等による負荷低減など、様々な省エネ手法を採用しZEB-Readyを実現
研究施設 地上10階建て(延床面積:約17,619㎡)の国内最大規模の感染症研究施設
共創スペース 7〜9階には研究者間の交流を促進する3層吹き抜けの共創スペース(Co-Creation Deck)を設置
共用実験室 7階には最先端の研究機器を備えた共用実験室を設置し、感染細胞・免疫細胞を1細胞レベルで解析可能

コメント

大阪大学総長 西尾章治郎氏

「感染症総合知のハブとして、学問の垣根を越えて世界中の研究者が集い、感染症に関する研究を国際的にリードできるように全学をあげて取り組んでいく」

写真:大阪大学総長 西尾章治郎氏

日本財団会長 笹川陽平

「世界に冠たる感染症の研究拠点として、人類の健康のために活躍できる本センターが今後も起こり得る感染症の危機に備え、人々の”いのち”と”暮らし”を守るため、世界の感染症研究をリードしていくことを願っています」

写真:日本財団会長 笹川陽平

安藤忠雄氏

「センターの7階から9階には吹き抜けのコミュニティスペースがあり、世界中から研究者が訪れ、あらゆる言語が飛び交うような施設となるようデザインしました。完成を迎え、これからの研究活動に大いに期待しています」

写真:安藤忠雄氏