遺贈の認知高まり64.1% 2021年度調査から9.4%の増加に!

日本財団では、日本における遺贈の普及の実態を知るため「遺言・遺贈に関する意識・実態把握調査」を行っています。この度、60代、70代の男女2,000人に対して行った「遺言・遺贈に関する意識・実態把握調査」の結果を発表いたします。
2025年2月に、60歳~79歳までの男女2,000人を対象に実施した、「遺言・遺贈に関する意識・実態把握調査」では、全体の64.1%の方が「遺贈」の言葉を認知しているという結果が出ました。これは、同様の調査で2023年に55.4%、2021年に54.7%であったことと比較すると、年々「遺贈」という言葉の認知が高まっていることがうかがえる結果となりました。また、遺贈の意向がある人や寄付へ興味関心がある人を合わせた遺贈・寄付関心層は23.1%であり、全体の約4人に1人は遺贈や寄付への興味関心を持っていることがわかりました。また、法定相続人別の遺贈の意向は、おひとりさま世帯では3割が興味・関心があると答えていることもわかりました。

  • 遺贈とは、遺した財産を遺言書(ゆいごんしよ)によって、社会貢献団体など相続人以外の者に渡すことを表します。自分自身で、遺した財産の使い道を決められる良さがあります。

遺言・遺贈に関する意識・実態把握調査

調査概要

調査対象 全国の60歳~79歳男女
回答数 2,000
調査除外 印刷業•出版業/マスコミ•メディア関連/情報提供サービス•調査業/広告業の関係者
実施期間 2025年2月27日(木)~2月28日(金)
調査手法 インターネット調査

主な調査結果

画像:遺言・遺贈に関する意識・実態把握調査のグラフ。「あなたは、遺贈という言葉を知っていましたか。」の質問に回答した人の項目別割合(単一回答、n=2,000)
「知っていた」と答えた人は39.5%。「言葉は聞いたことがあるが意味は知らない」と答えた人は24.6%。「知らない」と答えた人は36.0%。「認知している」の計64.1%。
Q.あなたは、「遺贈」という言葉を知っていましたか。(単一回答)(n=2,000)
画像:遺言・遺贈に関する意識・実態把握調査のグラフ。「Q.あなたは、“終活”について興味がありますか」の質問に回答した人の項目別割合(単一回答、n=2,000)
「興味がある」と答えた人は17.8%。「やや興味がある」と答えた人は39.5%。「あまり興味がない」と答えた人は28.6%。「全く興味がない」と答えた人は14.2%。「興味あり」の計57.3%。
Q.あなたは、“終活”について興味がありますか。(単一回答)(n=2,000)
画像:遺言・遺贈に関する意識・実態把握調査のグラフ。「Q.法定相続人別の遺贈意向」の質問に回答した人の項目別割合(単一回答、n=2,000)
子供、配偶者なし(n=356)で、「遺贈希望」と答えた人は30.6。「遺言書作成済」と答えた人は3.1。「遺言書に遺贈を記載済」と答えた人は0。
夫婦二人のみ(n=383)で、「遺贈希望」と答えた人は27.2。「遺言書作成済」と答えた人は6.0。「遺言書に遺贈を記載済」と答えた人は0.5。
子供あり(n=1261)で、「遺贈希望」と答えた人は19.7。「遺言書作成済」と答えた人は2.6。「遺言書に遺贈を記載済」と答えた人は0.2。
Q.法定相続人別の遺贈意向(単一回答)(n=2,000)(単一回答)(n=2,000)
画像:遺言・遺贈に関する意識・実態把握調査のグラフ。「Q.あなたは現在、ご自身に万が一のことがあった時のために、財産の相続に関して遺言書を作成していますか。」の質問に回答した人の項目別割合(単一回答、n=2,000)
「既に公正証書遺言書を作成している」と答えた人は1.7%。「既に自筆証書遺言書を作成している」と答えた人は1.7%。「まだ遺言書は作成していないが、近いうちに作成しようと思っている」と答えた人は12.2%。「まだ遺言書は作成していないが、エンディングノートは作成した」と答えた人は4.5%。「まだ遺言書は作成しておらず、しばらく作成するつもりはない」と答えた人は34.1%。「遺言書は作成しておらず、今後も作成しない」と答えた人は45.9%。「作成済み」の計3.4%、「未作成」の計96.7%。
Q.あなたは現在、ご自身に万が一のことがあった時のために、財産の相続に関して遺言書を作成していますか。(単一回答)(n=2,000)

調査結果

関連リンク

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