“比残留日本人”都甲チェリーさん 父の故郷・熊本に初来県〜県庁で記者会見〜
フィリピン残留日本人2世で父親が熊本県出身であることが判明している都甲(とこう)チェリーさんがこの度初めて来日、親族対面や父のお墓参りのため来県します。

来日は、日本財団がフィリピン日系人リーガルサポートセンター(PNLSC)と実施しているフィリピン残留日本人2世の国籍回復事業の一環。残留2世の日本人としてのアイデンティティ回復を目的に2006年から開始した同事業では、戦中戦後の混乱で書類が紛失するなどして、日本人であることを証明できない2世の日本国籍取得支援や、日本側親族との引き合わせを行っています。
家庭裁判所で新たに戸籍をつくる「就籍」手続きではこれまでに、計147人(このうち父親が熊本県出身のケースは17人)が戸籍作成の許可を受け、日本国籍を回復しています。
記
日時 | 2015年3月18日(水)午後2時〜 |
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場所 | 熊本県庁 県政記者会見室(熊本市中央区水前寺6-18-1) |
レク内容 | 事業概要
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- 名前/年齢/性別/生年月日:都甲チェリー/75歳/女性/1939年4月13日
- 父の氏名:都甲秀雄
- 家庭裁判所への就籍許可申立日:2014年11月28日
- 兄弟姉妹数:なし
- 身元判明状況:判明
【フィリピン残留日本人とは】
主に太平洋戦争終結までにフィリピンに渡った日本人移民の男性と現地女性との間に生まれ、戦後の混乱で現地に取り残された子ども。両国の法律では当時、父親の国籍を子どもも受け継ぐ父系優先血統主義を採用していたことから、2世は間違いなくフィリピン生まれの「日本人」である。しかし戦中にフィリピン人ゲリラから逃げる中、出産証明書など日本人から生まれたことを証明する資料を紛失。あるいは戦後、反日感情による差別を恐れ自ら焼き捨てるなどしたため、自分が日本人であることを証明できずにいる。フィリピン残留日本人2世は推定約3,000人いたとされる。
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