日本財団18歳意識調査結果 第68回「就職・仕事観」8割が就活・働くことに「不安」 定年まで一つの会社で働き続けたいは4人に1人

日本財団では３月、「就職・仕事観」をテーマに68回目の18歳意識調査を実施し、17～19歳1,000人から就職活動や働くことに対する不安感、理想の働き方などについて聞きました。
就職活動、さらに働くことに関しては「どちらかというと」を含め全体の約8割が「不安がある」と答え、就活対策としては6割弱、特に女性は63%が「資格取得」を挙げています。また企業を選ぶ際に重視することは「給与や待遇が優れている」が過半数でトップ、福利厚生の充実を指摘する声も3人に1人に上っています。

理想の働き方では「定年まで一つの会社で働き続けたい」が26%、「より良い就業条件・職な環境を求め何度か転職したい」が24%と僅差で並び、近年顕著な終身雇用制度の崩壊が一層進むことをうかがわせています。

このほか上司や同僚、取引先の人から受けた場合にハラスメントだと思う行為を、既に働いている人も含め尋ねたところ、「ミスについて大声で注意される」が5割を超え、「定められた勤務時刻よりも早く出勤する習慣がつくられている」、「交際関係など、プライベートなことについて聞かれる」も約4割に上っています。

第68回「就職・仕事観」結果の概要

働くことに対する不安

  • 不安がある 78.2%
  • 不安はない 20.7%
  • 今後働く予定はない 1.1%
  • ※
    不安があるは「不安がある」「どちらかというと不安がある」の合計
  • ※
    不安はないは「不安はない」「どちらかというと不安はない」の合計

企業選びで重視するもの

  • 給与や待遇が優れている 52.6%
  • 福利厚生が充実している 35.7%
  • 希望する業界である 33.2%
  • ワークライフバランスが充実している 31.0%
  • ※
    最大3項目まで回答

理想とする働き方

  • 定年まで一つの会社で働き続けたい 26.1%
  • より良い就業条件・職場環境を求め、何度か転職したい 24.2%
  • 特定の企業に属さず、フリーランスとして働きたい 3.1%
  • 自分で会社を立ち上げたい（起業したい） 4.5%
  • 転職を重ねながら自分の可能性を探りたい 4.6% / まだ具体的には決まっていない 27.4%
  • その他 0.3% / 特にない 9.8%

調査結果抜粋

働くことに対する不安

18歳意識調査の棒グラフ。「働くことに対する不安」の質問に回答した人の項目別割合（%）。 全体（n=1,000）で「不安がある」と答えた人は39.5%。「どちらかというと不安がある」と答えた人は38.7%。「どちらかというと不安はない」と答えた人は13.2%。「不安はない」と答えた人は7.5%。「今後働く予定はない」と答えた人は1.1%。 男性（n=513）で「不安がある」と答えた人は35.5%。「どちらかというと不安がある」と答えた人は37.0%。「どちらかというと不安はない」と答えた人は15.6%。「不安はない」と答えた人は10.5%。「今後働く予定はない」と答えた人は1.4%。 女性（n=487）で「不安がある」と答えた人は43.7%。「どちらかというと不安がある」と答えた人は40.5%。「どちらかというと不安はない」と答えた人は10.7%。「不安はない」と答えた人は4.3%。「今後働く予定はない」と答えた人は0.8%。
働くことに対する不安

入社する企業を選ぶ際に重視するもの

18歳意識調査の棒グラフ。「入社する企業を選ぶ際に重視する項目」の質問に回答した人の項目別割合（%）。三つまで選んでもらい、多かったものから降順に並べている。 「給与や待遇が優れている」と回答したのは、全体（n=1,000）で52.6%、男性（n=513）で53.4%、女性（n=487）で51.7%。 「福利厚生が充実している」と回答したのは、全体（n=1,000）で35.7%、男性（n=513）で33.5%、女性（n=487）で38.0%。 「希望する業界である」と回答したのは、全体（n=1,000）で33.2%、男性（n=513）で33.1%、女性（n=487）で33.3% 「ワークライフバランスが充実している」と回答したのは、全体（n=1,000）で31.0%、男性（n=513）で29.6%、女性（n=487）で32.4% 「残業が少ない」と回答したのは、全体（n=1,000）で20.8%、男性（n=513）で20.3%、女性（n=487）で21.4% 「働き方が自由である（例：リモートワーク・フレックス勤務）」と回答したのは、全体（n=1,000）で19.1%、男性（n=513）で19.9%、女性（n=487）で18.3% 「ハラスメント対策がしっかりしている」と回答したのは、全体（n=1,000）で15.0%、男性（n=513）で11.9%、女性（n=487）で18.3% 「企業文化が自分に合っている」と回答したのは、全体（n=1,000）で12.6%、男性（n=513）で13.5%、女性（n=487）で11.7% 「希望する勤務場所で働くことができる」と回答したのは、全体（n=1,000）で12.3%、男性（n=513）で12.5%、女性（n=487）で12.1% 「キャリア成長・スキルアップの機会がある」と回答したのは、全体（n=1,000）で10.6%、男性（n=513）で11.1%、女性（n=487）で10.1% 「多様性・インクルージョンへの取り組みが進んでいる」と回答したのは、全体（n=1,000）で4.3%、男性（n=513）で3.7%、女性（n=487）で4.9% 「飲み会が少ない」と回答したのは、全体（n=1,000）で4.0%、男性（n=513）で3.1%、女性（n=487）で4.9% 「企業の社会的責任（CSR）に積極的である」と回答したのは、全体（n=1,000）で2.8%、男性（n=513）で2.5%、女性（n=487）で3.1% 「その他」を選んだ人は、全体（n=1,000）で0.2%、男性（n=513）で0.0%、女性（n=487）で0.4% 「特にない」を選んだ人は、全体（n=1,000）で9.8%、男性（n=513）で11.1%、女性（n=487）で8.4%
入社する企業を選ぶ際に重視する項目

理想とする働き方

18歳意識調査の棒グラフ。「理想とする働き方」の質問に回答した人の項目別割合（%）。 全体（n=1,000）で「定年まで一つの会社で働き続けたい」と答えた人は26.1%。「より良い就業条件・職場環境を求め、何度か転職したい」と答えた人は24.2%。「特定の企業に属さず、フリーランスとして働きたい」と答えた人は3.1%。「自分で会社を立ち上げたい（起業したい）」と答えた人は4.5%。「転職を重ねながら自分の可能性を探りたい」と答えた人は4.6%。「まだ具体的には決まっていない」と答えた人は27.4%。「その他」と答えた人は0.3%。「特にない」と答えた人は9.8%。 男性（n=513）で「定年まで一つの会社で働き続けたい」と答えた人は27.7%。「より良い就業条件・職場環境を求め、何度か転職したい」と答えた人は22.0%。「特定の企業に属さず、フリーランスとして働きたい」と答えた人は2.5%。「自分で会社を立ち上げたい（起業したい）」と答えた人は5.1%。「転職を重ねながら自分の可能性を探りたい」と答えた人は4.3%。「まだ具体的には決まっていない」と答えた人は26.5%。「その他」と答えた人は0.4%。「特にない」と答えた人は11.5%。 女性（n=487）で「定年まで一つの会社で働き続けたい」と答えた人は24.4%。「より良い就業条件・職場環境を求め、何度か転職したい」と答えた人は26.5%。「特定の企業に属さず、フリーランスとして働きたい」と答えた人は3.7%。「自分で会社を立ち上げたい（起業したい）」と答えた人は3.9%。「転職を重ねながら自分の可能性を探りたい」と答えた人は4.9%。「まだ具体的には決まっていない」と答えた人は28.3%。「その他」と答えた人は0.2%。「特にない」と答えた人は8.0%。
理想とする働き方

調査概要

第68回18歳意識調査「就職・仕事観」

調査対象 全国の17歳～19歳男女、計1,000名
実施期間 2025年3月5日（水）～3月7日（金）
調査手法 インターネット調査

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